妊娠8か月後期～里帰り「カメ虫」と「子供」の生活～

実家には仕事を続ける初代シングルマザーの母と
離婚ホヤホヤ新人シングルマザーの姉と甥っ子の3人が暮らしていて、私を迎えてくれた。

そして、もう一人？匹？私を歓迎してくれるものがいた。。。

それは秋から冬、春に大量に発生している「カメ虫」たち。

家の裏がすぐ山なので、窓を閉め切っていてもいつの間にか家の中にわんさかいる。

家の中で一日に遭遇するカメ虫はだいたい5～10匹程。

夜、寝ようとすると部屋の壁のあちらこちらにカメ虫が居て気が休まらない

今の実家の場所に暮らしていたのは
中学から大学へ行くまでの約5年だったが

その5年間、私はカメ虫に慣れず
服を着た後に服の内側に潜り込んでいるカメ虫を見つけては

「こんな所出てってやる！」と
憤慨していたのを、帰省して思い出した。

都会育ちの人には理解不能だと思うけれど

「カメ虫」(とムカデ)ほどやっかいな虫はいないと思う

カメ虫を刺激すると、ちょっとやそっとじゃとれない

「臭ーーーーーい」臭いを出す
服に付くと洗濯しても落ちない激臭。

あわや掃除機で吸ってしまった日には
排気口から恐ろしい臭気を出す

なのでカメ虫の対処法は、雑誌などにそーーっと乗せて外に出す

それしか方法がない。

寝ていても、ソファーに座っていても
いつもビクビクとカメ虫の影に怯えている生活。

そして、思いがけずもう一つ私を待ち受けていた試練？があった。

それは元気盛りの3歳半になる甥っ子！！！

保育園には4月から通うので、それまでの一ヶ月は一日中家に居る

姉は私の帰省を機会に甥っ子を私に預けて

役所やハローワークへ頻繁に出かけるようになった

もともと親戚に子供が多く、扱いには慣れていたので

甥っ子はすぐによく懐いたが。。。

普段の昼寝付きの静かな生活が一変。。。。。。。

朝からバタバタと元気な足音と騒音

妊娠後期には、体調の変化(産後に短い睡眠で疲れを解消出来るように、妊娠後期には既に睡眠の質が変わっているらしい。)

そして、お腹の重み、胎動の激しさによってあまり眠れず
途切れ途切れの睡眠のままで朝を向かえる事がよくある中

「おはよー」と早朝に容赦なく起こされる
(部屋に鍵を付けるべきだったと後悔する)

自分の東京の日常にはなかった「子供」と「カメ虫」

普段何事もなければ乗り切れたかもしれないが

大きいお腹をかかえて、元気盛りの甥っ子の面倒をみる

子供なので飛び込んできたり、道路を走っていくのを

追いかけたりしているうちに

3日位で精神的に限界が来た

子供とカメ虫のいない静かな生活がしたい。。。。

ベビーが生まれてすぐは一日中泣くだろうから

旦那さんが睡眠不足になって仕事に差し支えたら

可哀想だし、私も精神的に参ってしまった時に

経験を積んでいる母と姉が近くにいた方が

心強いと考えて決めた里帰り出産。。。

体と心を安静にする為に里帰り出産をする筈だったのに

東京より生活がハードになっている！！！

日に日に東京へ戻りたい気持ちは募り

どうして里帰り出産をしたいなんて思ったんだろう

と自問自答して枕を涙で濡らす日々。。。

病院で見た、

初産の場合は里帰り出産せずに
大変でも旦那さんの元で産む事をオススメします！

になぜ乗らなかったんだろう。。。

来る日も来る日も後悔ばかり。。。。

私は妊婦検診を受けて、次の検診の2週間までの間

東京に戻る事にした。

たった2週間の為の新幹線の往復代だって

馬鹿にならないし

東京まで電車の移動は楽ではないけれど

このまま騒がしい実家にはいられない

故郷を離れ10年以上経った今となっては

安心できる実家とは滋賀県ではなく

東京になっている事に気付いた

否、カメ虫と子供がいなければそう思わなかったかもしれないけれど(笑)

その旨をPちゃんに話すと、丁度私の誕生日も

あるし戻ってきてお祝いしようと言ってくれた

Pちゃんにとっても家事と仕事の両立が

大変だったらしい

とにかく実家に戻って2週間でホームシックにかかり

再び東京に戻る事にした

このまま里帰り出産で大丈夫なのか。。不安だけが残る。。。