結婚記念日

自分の喜怒哀楽の一番激しい部分を知っているPちゃんともまだ2年。。
もう10年位一緒にいるようだけど。。
まあ10年経ってたら44歳だから、そんな訳ないんだけど。

普段は結婚記念日やお誕生日、クリスマスなどのイベントの日は
私はサプライズでご馳走を用意したりプレゼントを用意したりするけど

今回は妊婦の特権？を使い、毎回渡している手紙以外は
面倒くさくて大変なので特に用意をしていなかった。

そして記念日は珍しくPちゃんのお仕事もお休み！

妊婦の特権を使い、さんざん昼過ぎまでゴロゴロして
夜ご飯の買出しに近所のスーパーに出かける

近所のお花屋さんでPちゃんは
「記念日だからお花を買おうよ！」と言ったけれど
私はチラリと店内を見て、安くて手頃なお花がなかったので
「いらないよー」と通り過ぎた。

次にPちゃんはケーキ屋さんの前で
「ホールのケーキでお祝いしよう！」と言ったけれど
私は「どうせ食べきれないし小さいケーキ2つでいいよ」と
それぞれの好きなケーキを1つづつ買った。
(※この時はまだ甘い物依存ではなかった)

今回の結婚記念日は普段のご飯でお祝い。

やはりもうちょっと何かを用意すべきだったなーとも思ったけど
面倒くさいしま、いっかー。とご飯とケーキとジュースで乾杯した。

そして寝る用意をして、さぁ寝るか、という時。
Pちゃんがサプライズでメッセージカードと私の好きなe.mという
アクセサリーブランドのブレスレットをくれた

毎回記念日には手の込んだメッセージカードとプレゼントをくれている。
私より記念日を大切にする彼が、忘れる筈はない事を思い出した。

そしてその手紙の中には
赤ちゃんが出来た嬉しさと、寂しさが綴ってあった。

そういえばPちゃんは赤ちゃんを作ろうか夫婦で話合った時、
Pちゃんはこのまま二人だけでも良いと言っていた。

私がもうすぐ高齢出産になるからリスクも高くなるから
身体も心配だし、第一に赤ちゃんが出来ると大変だし
二人でいつまでも楽しく気ままにブラリと旅行に行ったりする生活を
する訳にはいかなくなる。

私が子育てで大変な思いをしてヒステリックになって
今の楽しい生活が壊れてしまうなら別に子供はいらないんじゃないかな？？
二人だけで老後まで楽しく暮らすのも良い。という見解だった。

でも彼は一人っ子で孫を待望しているお義母さんやおばあちゃんがいる。
彼はそんなの気にしなくて良いと言うけれど、気にしない訳にいかない。

私も今はいいけれど、将来友達の子供達を見て後悔しないだろうか。。？？
しかも自分は子供は嫌いじゃないし、どっちかと言うと親戚の子供とか好きな方かも。
と考えると、作らない決断をする訳にはいかなかった。

Pちゃんは子供と触れ合う機会が無かったから子供に免疫がないけれど
最近街で見かける子供を、じっと観察している様子に私は気づいていた。
彼も歳をとった時に後悔するかもしれない。

いらないんじゃなくて、二人だけでも良い。と言っているだけなんだから。

いや、つくるしかないだろー！！！と私は自分の排卵日なるものを初めて調べて
子作り作戦に出たのだった。

そして授かった赤ちゃんだった。
本当に欲しいです！！！と思ったら授かった赤ちゃん！感謝！

Pちゃんも赤ちゃんが出来た事を喜んでいた。
けれど少し戸惑いもあったのも私は感じていた。

だってPちゃんは一人っ子でいつもずっと家族から一番に愛されていた存在。
私もその事を知っていたので結婚してから彼には愛を分かりやすく注いできた。

その地位が今、脅かされそうとしている。笑

子供が生まれたら彼より子供が一番になる。彼はそれを感じていた。

そして今までに背負った事もない重責が肩にかかっている。

その事が貰った手紙に綴られていた。

喜びと不安。

そういう感情を素直に手紙に出来るPちゃんは育ちが良いなと思う。

きっと子供が出来ても彼を一番に、とてもとても大切にしようと思う。

私の性格だと、すぐに面倒くさがってしまうけれど
彼を一番に立ててあげるのを忘れないようにしようと思う。

結婚して2年、付き合って3年しか経ってないけれど
そういえば、彼はこの3年で大きく変わった。

付き合ってすぐにタバコが嫌いと言うとタバコをスッパリ辞め
年上の私に、付き合って半年で私が口にする前に結婚を切り出してくれた。

1円の貯金もしていなかった呑んだくれの私に
自分の好きな事をやったら良いよ。と結婚を機に会社員から
無一文収入スタートのフリーの仕事に転職させてくれた。

子供の話や保険の話、いつも先まわりして私に話してくれた。

毎日行っていた飲み会も行かなくなり、お小遣いも少なく切り詰めてくれている。

家事や掃除も休みの日は手伝ってくれるし、ご飯も調べながら作ってくれる。

付き合った当初はケンカすると途中で話を聞かず出て行ってしまっていた彼が
今では解決しようと、じっと話を聞いて話し合いが出来るようになった。

本当に年々素晴らしい夫になってくれている。

彼から人生を私に捧げてくれている。ということが伝わってくる。

彼程愛の深い人はいない、とふとした瞬間に感じて感動する事がある。

どこかで読んだ
「愛とは感情では無く意志である」という言葉。

「好き」「愛してる」の感情だと瞬間で変わってしまう。
それだと結婚の誓いのように生涯相手を愛する事は出来ない。
愛とは、強い意志を持って相手を生涯愛そうとすること。

彼の愛は意志の愛だと感じる。

私も素直に相手を思いやる心遣いを忘れないようにしないと。

私はこの人生で彼から愛を学ぶ事が使命の１つなんだと実感する程
日に日に彼の愛の深さを学んでいる。

改めて結婚記念日にそう感じた。

すぐに面倒くさがったりしないように
気をつけよう。
気をつけよう。ってしょっちゅう言ってるけど、気をつけよう。

少ないお小遣いの中でどうやってプレゼント代を捻出したのか。
手紙を読みながら泣いてしまった。

本当に気をつけよう。ってしょっちゅう言ってるけど、気をつけよう。

そろそろ夜ご飯の準備もちゃんとしないと！